はじめに
20歳で美容業界に入り、がむしゃらに走ってきた
気づけば、夢が見えなくなっていた
でも、もう一度ワクワクを取り戻したい
これは、僕が「goen」をつくろうと決めた、正直な物語です。

コンテスト、ハンティング、夢中だったアシスタント時代
20歳で入社してから、コンテストで1位を取るため、
レッスン後に家に帰ってもひたすら練習していました。
スタイリストデビュー後は、
お客様を増やすために深夜まで“ハンティング”。
日記を見ると、予定びっしり。
ワクワクとドキドキの毎日でした。
店長、取締役…それでも心が空っぽだった
30代で店長、37歳で取締役に。
でもその頃には「やりたいこと」より「やらなきゃいけないこと」ばかり。
- 自分がない
- 夢がない
- 人の意見に流される
- まとめることで精一杯
- 自分って何なんだろう?
- 向いてないのかも…

スタッフが辞めた日、僕はハサミを置こうと思った
新店舗を任せたスタッフが辞めました。
僕に夢がなかったから。引っ張れなかったから。
スタッフはその事が理由じゃないと言ってくれたけど、僕はもう自信をなくしていました。
「自分には向いていない」
そう思って、代表に「辞めたい」と伝えました。
「私の髪は、誰が切るの?」
そのあと、仲の良い友人に話しました。
彼女はこう言った。
- 「誰もが好きなことで仕事してるわけじゃないよ」
- 「どこ行っても一緒だよ」
- 「家族はどうするの?」
- 「…で、私の髪は誰が切るの?」
その中でも…「私の髪は誰が切るの?」の言葉が、心に深く刺さりました。

ワクワクが戻ってきた、古民家との出会い
気づけば、古民家をリノベーションして何かできないか調べていました。
宮崎・綾町で、福島から移住しセルフリノベーションで美容室を作った方の投稿を見つけました。
@yoshida_jerky
@tabisurubiyoushitsu
すぐにアポをとって見学へ。
話を聞きながら気づいたんです。
「今、自分めちゃくちゃワクワクしてる」って。

僕はまた、夢を語れるようになった
今、僕には夢があります。
それは——
美容 × ものづくり × 福祉 × 農業。
一見バラバラに見えるかもしれないけど、
「人の暮らしに関わる」という根っこは同じです。
昔の自分が嫌い。でも今の自分が、好き
今のスタッフが嫌いなわけじゃない。
昔の自分が嫌いだったんです。
でも、今の自分が好きだと思える。
だからこそ、やりきってから独立しようと思いました。

おわりに
これは、僕が独立を決意する前に書き残した、
恥ずかしくて、でも大切な気持ちです。
「ストーリーのある美容室goen」
ここから、また新しいストーリーがはじまります。
と…ここまでが独立前に投稿した気持ちです
あれから三年…
今感じている事や独立後の気持ちの変化など
まだまだチャレンジしているリノベーションについても
これから投稿していきます
改めてよろしくお願いします
独立に向けて悩んでいたとき、背中を押してくれた本
犬飼ターボさんの『チャンス』。
物語で学べる、人生と仕事のヒント。
迷った時にそっと読み返す、素敵な一冊です
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