はじめに|窓も「自分でつくる」選択を
築70年の納屋を美容室にリノベーションしたとき、「できるところは自分でつくる」と決めて進めてきました。
そんな中で、自作した「木枠のガラス窓」も、自分らしい暮らしの一部になっています。
今回は、美容室に取り付けた「はめ込み窓」と、屋根裏にあとから取り付けた「開閉式の窓」について、それぞれの違いや作り方、使った道具などをご紹介します。
美容室の窓は「はめ込み窓」
📸 画像:美容室のはめ込み窓
befor

after

この窓は、美容室の正面から庭を見渡せるように取り付けた木枠のガラス窓です。
本当は開閉できるタイプにしたかったのですが、美容室のオープンまでの限られた時間の中で、自信をもって完成できる形として「はめ込み(はめ殺し)窓」を選びました。
動かない窓ではあるけれど、外の景色を切り取ってくれるこの一枚は、美容室に訪れるお客様にも好評です。
何より、自分の手で木枠から作ったということが、大きな意味になっています。
屋根裏の窓は「開閉できる木枠窓」
📸 画像:屋根裏の窓(befor)

美容室が完成して2年後、今度は2階の屋根裏部屋に、もうひとつの窓を作りました。
時間に追われることなくじっくりと取り組めた分、今回は「開閉できる窓」にチャレンジ。
木枠を組んだあと、開閉できるように**丁番(ちょうばん)**をネジで取り付けて固定しました。
使いやすさと強度のバランスを考えて、位置や開閉の重さにも気を配っています。
📸 画像:屋根裏の窓(after)

窓を開け放つと、屋根の上に抜ける景色と光が気持ちよく入り込みます。
光と風を通してくれるこの窓は、屋根裏にこもった空気も和らげてくれて、ちょっとした心地いい居場所になりました。
🛠️ DIYの豆知識|丁番を取り付けるときの注意点
丁番をネジで固定する作業。
ここでインパクトドライバーをそのまま使うのは、ちょっと危険です。
というのも、パワーが強すぎて…
- ネジが深く入りすぎる
- 木が割れてしまう
- 丁番がズレる
といったトラブルが起きやすくなります。
✅ 対策はこの3つ!
- 下穴をあける
→ ネジの通りがスムーズになり、木割れを防げます。 - ドリルドライバーを使う(クラッチ付き)
→ トルク調整ができる電動工具。低いトルクに設定すれば失敗が激減。 - 最後は手締めドライバーで仕上げ
→ 丁番のズレやネジのねじ切れを防ぎます。きれいに、確実に仕上がります。
ガラスの注文はネットで|おすすめサイト
ガラスのカットはプロにお任せしたほうが安心です。
僕が使ったのは、こちらのサイト:
欲しいサイズにミリ単位で対応してくれて、梱包もしっかり。
自分で窓をつくるときは、こういった専門サイトがとても頼りになります。
使用した道具リスト
- ガラス吸盤:滑りにくくて持ちやすく、安全にガラスをはめ込むのに役立ちます
- 木製クランプ:ガラスがズレないように、そっと仮固定するのに便利
- コーキング材(クリア):枠とガラスの隙間に。防水と固定を兼ねて
- 電動ドリル・ビス類:枠の固定にはやっぱりこれ
おわりに|“時間”も“選択”のうち
同じ「窓」でも、美容室のときは時間との勝負。
屋根裏部屋では、自分のペースで理想の形に近づけました。
「今、自分にできる選択をする」
それもまた、自分で暮らしをつくるうえで大切なことのひとつだと思います。
自分でつくる窓は、世界の切り取り方をも変えてくれる。
そんな体験を、少しでも多くの人と分かち合えたら嬉しいです。
追記|DIYの「できない」を減らしていく感覚
最初は「窓なんて自分でつくれるのかな」と不安もありました。
でも、一つずつ手を動かしていくうちに、「あ、できるかも」という感覚に変わっていきます。
インパクトドライバーだと丁番の取り付けが強すぎる。
じゃあ、どうするか?――
調べて、やってみて、うまくいったときの嬉しさは格別です。
こうした体験は、ただのDIYじゃなくて、「暮らしを自分でデザインしていく」実感に変わっていくと思います。
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