はじめに
古民家をリノベーションしていると、「壁の種類がバラバラすぎて困った」という場面に何度も出くわします。
我が家の場合も、土壁あり、プリント合板あり、増築部分あり…。
でも、ひとつひとつ手をかけながら進めるうちに、そんな“違い”すらも味わい深い空間へと変わっていきました。
今回は、そんな壁の違いにどう対応したかを、DIYの実例とともにご紹介します。
🔨 1. 玄関の壁に使われていたのは「プリント合板」

古民家の玄関に貼られていたのは、木目調の模様が印刷されたプリント合板。
当時は“高級感”のある内装材として重宝されていたようですが、経年で表面が劣化し、今の暮らしには合わない印象でした。
🧰 2. ベニヤを剥がして下地補強、石膏ボードで再構築

📷 alt:プリント合板を剥がしたあとの下地構造の様子
合板を剥がすと、下地の間柱の間隔がバラバラで、補強が必要な状態。
そこで下地を継ぎ足し、石膏ボードを貼れるように整えました。
同時に電気配線や断熱材の仕込みも完了。
🎨 3. 仕上げは漆喰。明るく柔らかな空間に

石膏ボードの上から漆喰を塗装。
プリント合板だった玄関が、やさしく光を反射する白い空間に生まれ変わりました。
🏚 4. 土壁の部屋は、下地から新しく組み直す



古民家の別の部屋では、昔ながらの土壁が残されていました。
崩れやすく、ビスも効かないため、胴縁を使って新たに木下地を組んでから、石膏ボードを貼りました。
梁や構造材はそのまま活かして、和の雰囲気も残しています。

✂️ 5. 元・寝室と押し入れだった部屋は「カットスペース」に変身


この部屋もプリント合板で仕上げられていた空間。
元は寝室と押し入れでしたが、壁を解体し、天井・床・壁すべてを再構築して、カットスペース(施術室)としてリノベーション。
古さを活かしながら、木と白壁が調和した美容室の一室になりました。
✅ まとめ|壁の違いを活かせば、暮らしがもっと豊かになる
古民家の壁は、部屋ごとに素材も構造もまちまち。
でもだからこそ、それぞれに合ったアプローチを選ぶことで、個性のある空間が生まれました。
僕もプロじゃないけれど、コツコツやればここまで変えられました。
同じようにリノベに挑戦したい人の、ちょっとした背中押しになればうれしいです。
🛠️ 僕が実際に使ってよかったDIYアイテム3選
壁を直す作業の中で、「これは本当に使ってよかったな」と感じたアイテムを、実際の写真つきでご紹介します。
初心者の僕でも扱いやすく、仕上がりに違いが出た道具たちです。
🧱 ① 漆喰|《真白壁(しらしっくい)》 丸京石灰

漆喰選びに迷った末に選んだのがこれ。
乾いた後も自然な艶があり、白さもやわらかい雰囲気。
ほこりもつきにくく、壁に光がやさしく反射してくれるのが気に入っています。
✅ おすすめポイント
- 調合しやすく、塗り心地もなめらか
- 自然な光沢とやさしい白さ
- DIYでも美しく仕上がる
🔩 ② ビスアジャスター|SUNFLAG BS-65

石膏ボードを貼るときに役立ったのがこのビット。
ビスの深さが一定で止まってくれるので、沈みすぎや浮き上がりを防げます。
慣れてない僕でも、きれいな面に仕上がりました。
✅ おすすめポイント
- インパクトドライバーにセットするだけ
- 深さ調整ができて安心
- 石膏ボードの仕上がりが安定する
🪚 ③ タジマ・アラカン|面取り&バリ取りに大活躍

石膏ボードや木材の角がとがっていたり、バリが出ていたときに活躍。
手触りをなめらかに整えられるので、子どもが触れる場所にも安心です。
✅ おすすめポイント
- ボード・木材の両方に対応
- 片手でサッと使えるコンパクトさ
- DIY後の仕上げにぴったり
🔚 おわりに
DIYは「道具で9割決まる」といっても過言ではありません。
僕も最初は迷いながらでしたが、こうしたアイテムの力を借りて、壁の仕上がりが格段に変わりました。
「これから古民家の壁を直してみたい」「DIYを始めてみたい」という方には、ぜひ一度試してみてほしい道具たちです。
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