独立を控えたまつ毛パーマ施術者さんから、
「施術チェア用の台をDIYでつくってもらえませんか?」
というオーダーをいただきました。
販売されている市販品では「サイズが合わない」「雰囲気に合わない」といった悩みもあり、
**現場の声に合わせた“完全オーダーメイド”**で制作しました。
✅ 少し長めに設計して「安心して使える」台へ
足を乗せるスペースが小さいと、座るときに不安定になります。
今回は女性でも安心して使えるように、既製品よりも少し長めに設計しました。

📏サイズは
長さ140cm × 幅82.5cm × 高さ16.5cm
✅ ナチュラルな雰囲気に合う素材と色選び
「ナチュラルで可愛いものが市販品には少ない」
という声に応えて、杉材の無垢板を使用。
木の表情をそのまま活かすため、
仕上げには**ブライワックスの「アンティークブラウン」**を選びました。


✅ 木材の“クセ”にもひと工夫
天板に使った杉板は、木目(年輪)の向きを揃えて「反り」を防ぐ工夫も。

🌲 年輪が下を向くように貼ることで、
木が経年変化で反っても、上に浮いてこないよう配慮しています。
✅ 台の中は収納、そして裏側もスッキリ
内部は配線などを収納できる空間になっており、裏側にはコードの逃げも確保。

木材を切り欠いてコードを通す設計。見えない部分も丁寧に。
✅ コード類の整理&配線穴も加工済み
施術で使うチェアの配線をスッキリと隠せるように、
- 天板にコード用の穴をあけ
- 側面から外へ出せるよう加工
📍コード穴(天板)

📍側面に配線出口
✅ 持ち運びも考慮して「かすがい」を設置
木材でつくるとどうしても重たくなるため、
持ち運びやすくするために“かすがい”を両側に取り付けました。

✅ 実際に椅子を設置した様子
完成後、現場に搬入しリクライニングチェアを設置。
白いチェアとアンティークブラウンの組み合わせで、
清潔感の中にぬくもりのある空間になりました。

🌿 暮らしや仕事に寄り添うDIY
「欲しいものがないなら、つくる」
これはただのモノづくりではなく、その人の未来を支える暮らしの道具をつくるということ。
今回のようなオーダー制作は、
自分にとっても学びや気づきの多い、豊かな時間になりました。
🔧 実際に使ったおすすめアイテム紹介
🪵 ブライワックス(アンティークブラウン)
自然なツヤと深みのある色合いで、木目がしっかり浮き立ちます。
ナチュラルだけど、落ち着いた空間にしたいときにおすすめの仕上げ材です。
「木目を活かしたまま仕上げたかったので、ワックス仕上げを選びました」
🛠 かすがい(アイアン取っ手)
木製家具やDIY台にぴったりのシンプルなアイアン金具。
両側につけることで、持ち運びやすさがぐっとアップします。
「チェア台は意外と重くなるので、取っ手があるとすごく便利です」
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