漆喰塗りの作業は、やってみるととても楽しい時間。
だけど、実際にやってみてはじめて気づく“落とし穴”もたくさんありました。
今回は、僕が漆喰DIYをする中で直面したリアルな失敗談と、そこから得た学びをまとめてみました。
これから漆喰に挑戦しようと思っている方にとって、少しでも参考になればうれしいです。
① ビス穴の処理、甘く見ると仕上がりに影響
石膏ボードの繋ぎ目には、ファイバーテープとパテ処理を丁寧にしていました。
でも、つい後回しにしてしまったのが「ビス穴」。
「まあ、目立たないだろう」とパテ処理を省いた結果、
塗り終えたあとにポコッとふくらみが…!

※写真の赤丸部分が、パテ処理を怠ったビス穴です。
光が当たると特に目立ってしまうので、ビス穴もひとつずつ丁寧にパテ処理するのが大切だと実感しました。
② 2度塗りって本当に必要?実際にやってみて思ったこと
「漆喰は2度塗りが基本」とよく言われます。
実際に僕もそのつもりで準備していましたが、思ったより厚く塗ってしまっていたせいか、
仕上がりとしては1回で十分な場所も多くありました。
逆に、薄くなってしまったところだけ、後日2度塗りで補修しました。
乾いてから塗りましたが、特に問題なし。
素人なりの凹凸がある塗り方だったからこそ、乾いたあとでも違和感なく重ねられたのかもしれません。

※ただし、フラットで均一に仕上げたい場合は「完全に乾く前の2度塗り」が鉄則。
段差が目立ちやすくなるので注意が必要です。
③ 思わぬトラブル!コーヒーのシミも2度塗りで復活
仕上がった漆喰の壁に、ある日お客様のお子さんがコーヒーをこぼしてしまうというハプニングが。
壁にできたコーヒーのシミを見て、「これは無理かも…」と一度はあきらめかけましたが、
試しにその部分だけ重ね塗りしてみたところ…
きれいに元通り!
パッと見ではわからないくらいに仕上がってくれました。


ちなみにこのときも、漆喰が乾いたあとに2度塗りしましたが問題なし。
厚めに塗っていたのと、元々表面がラフな仕上がりだったこともあり、乾燥後でもしっかりなじみました。
フラット仕上げだと難しいかもしれませんが、DIYならではの塗り方なら、意外と柔軟に対応できます。
④ 撹拌機(かくはんき)の選び方と注意点|手首のケガに注意!
漆喰を大量に混ぜるときに欠かせないのが「撹拌機(かくはんき)」。
手で混ぜるのは正直かなり大変なので、道具に頼るのが圧倒的にラクです。
ただし…ここにも落とし穴がありました。
◎握りが甘いと、手首をひねる危険アリ
撹拌機はパワーがある分、混ぜ始めにグン!とトルクがかかるので、
しっかり握っていないと、一瞬で手首を持っていかれます。
僕も最初は甘く見ていて、危うく手を痛めかけました。
それ以来、撹拌時は「持ち手を太ももに当てて固定する」ようにしています。
こうすると力が分散されて安定するので、安全性がグッと上がります。
◎おすすめはこの撹拌機(洗いやすさもポイント)
僕が使っているのはこのタイプ。

マキタ [makita] 100V 220mm 撹拌機 UT2204
この機種のいいところは、撹拌部の形がシンプルで洗いやすいこと。
作業後すぐに洗えば汚れが残らず、次回もすぐ使えます。
また、漆喰だけでなくモルタルを混ぜるときにも使えて便利。DIYを継続してやる人には特におすすめです。
こちらの撹拌機も候補に入れていたのですが…
マキタ 撹拌機 #UT1305
一見、先端がガッチリしていて良さそうですが、形状的に洗うのがかなり大変そう。
もし洗い残しがあると、漆喰がそのまま固まって使えなくなる恐れもあります。
ただし、しっかりとした羽根の形状のおかげで、混ぜムラが出にくいというメリットも。
「とにかくしっかり混ぜたい!」という方には向いている撹拌機だと思います。
こまめに洗う習慣がある人なら、こちらを選んでも良いかもしれません。
◎まとめ:DIYは「柔軟さ」と「失敗からの学び」が大事
漆喰DIYに限らず、道具の使い方や下地処理など、やってみないと気づけないことはたくさんあります。
でもそれも含めて、自分で暮らしをつくっていく楽しさだと思います。
うまくいかなかったことも、工夫して直した経験も、きっといつか誰かの役に立つ。
そんな想いで、これからも学んだことをシェアしていきます。
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